私たちはさまざまな人に囲まれた社会で生活しています。そして、私たちの成長に伴って外見も変わっていきます。子供の頃は親から選んでもらった服を着ます。学校に入ったら校則に合った服を着るようになり、成長に伴って自分の着る服を自分自身で選ぶようになります。しかし、常に社会の中で生活する私たちは、自分の好みと社会生活をすり合わせて服を選んでいます。個人の趣味や主張を尊重しながらも、他の人からどう見られるかというフィルターを通して自分の外見をコーディネートするわけです。若い時には自己主張にあふれた服装選びも多いでしょう。また、自分の持つ若さでそれが引き立つ部分もあります。若い時には若さを引き立てる服装選びが見栄えするわけです。しかし、世の中の建築物や街の樹木など、歳月と共に深みを増すという魅力もあります。年をとってからは若い時に着ていた服がそのまま着られなくことも多いですが、逆に、若い時には決して似合わなかったような服が着こなせる事もあります。それが歳を重ねることの魅力のひとつでもあり、それまで生きてきて磨かれた内面が外見に現れた結果の「その年齢だからこその着こなし」が可能になっていきます。無理に若い格好をしようとせず、年齢とともに変化する服選びをするということは、大人の魅力的な生き方のひとつなのではないでしょうか。
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