カジュアルな服装の本当の意味

2019年6月14日 | からpim8p2 | ファイル: 未分類.

私が38歳の時の話です。
アパレル関係の会社に勤務している私は、服に対して常に気を遣っており、同世代よりもずっとお洒落な服を着ていると、思っていました。

そんなある日、取引先の社長から、
「いつもお世話になっている人を招いて、ホームパーティをやるから、おいでよ。
堅苦しい席ではないから、カジュアルな服装で良いよ」
と、誘われました。

メンバーを確認したところ、私が一番年下だったので、当日、早めに行って、準備のお手伝いをする旨社長に伝えました。

迎えた当日、ボーダーシャツにカラージーンズ、カーディガンという服装で社長宅を訪れました。
出迎えてくれた社長は一瞬、言葉を失くしましたが、すぐに招き入れてくれました。

ある程度、準備が整ったところで、社長は私に言いました。
「その服はマズイわね。
私のワンピースを貸すから、着替えて」
私は訳が分かりませんでしたが、言われるまま、着替えました。
すると、すぐに答えが分かりました。
招待客は皆、女性は綺麗目のワンピース、男性はカジュアルなジャケットとシャツを着用しており、中にはネクタイを合わせている人もいました。

私はもう、パーティを楽しめる精神状態ではありませんでした。

後日、クリーニングに出したワンピースを社長に返却し、お礼とお詫びを伝えました。
すると、社長は言いました。
「私も同じ失敗をしたことがあってね。
あなたを放っておけなかったのよ。
綺麗目なワンピース類は一通り持っていた方が良いよ」

私がすぐに、買いに行ったのは言うまでもありません。

この出来事から、30代から40代はプライベートとはいえ、その場所の雰囲気や状況に合わせた服を着ることを必要になるということを学びした。
それも社長の機転により、大きな失敗をせず、学べたことは、本当に良かったと思います。


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